現時点で一段の量的緩和は必要ない=カーニー英中銀総裁

イングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁は、
英国経済の回復の兆候を考慮すれば、中銀が一段の
債券買い入れを行う必要はないとの認識を示した。

ヨークシャー・ポスト紙が報じた。

総裁は同紙のインタビューで、景気回復が行き詰まれば
イングランド銀行が一段の刺激策の実施を検討するが、
私見では、回復が力強さを増し、広がっていることを
考慮すれば、量的緩和を行う理由は見当たらず、
支持もしてこなかった」と述べた。

総裁はまた、英国の住宅市場は改善しているが、住宅市場の
活動水準は長期平均の3分の2程度にとどまっているとの
見解を改めて示し、「回復の中核は住宅市場ではないが、
住宅市場の見通しと活動水準は上向いてきており、
われわれイングランド銀行は今後の動向を注視する
必要がある」と語った。