米連邦住宅局、財務省から17億ドルの公的資金注入受ける見通し

米連邦住宅金融局(FHA)は27日、住宅ローン関連の
損失を穴埋めするため、財務省から17億ドルの公的資金
注入を受ける見通しであることを明らかにした。

公的資金の注入は同機関の79年の歴史で初めて。

政府高官によると、FHAは住宅ローン損失保証に関連し、
想定される損失を穴埋めするための資金が足りなくなる見通しで、
保証準備金の増強に向け、今会計年度が終了する30日までに
資金注入が必要となる

同高官は記者団に対し「予想通り、公的資金の注入が
必要となる」とした上で、資金不足は2007〜2009年に
保証した融資に絡む損失によるもので、現在の状況を
反映しているわけではないと強調した。

ホワイトハウス当局者は4月、FHAが今会計年度に
9億4300万ドルの資本不足に陥る恐れがある
との試算を示していた。

FHAは、300億ドル超の手元資金や投資があるが、
法定資本比率の2%を満たすには十分な水準ではないとしている。