資本流入で信用拡大圧力強まる=中国人民銀

中国人民銀行中央銀行)は16日、資本流入
加速に伴い、信用の拡大圧力が強まっている
との見解を示した。

9月の銀行融資は、堅調な拡大を
示す内容となっていた。

人民銀はまた、穏健な金融政策と適切な微調整を続け、
銀行システムの流動性を適切な水準に維持すると表明した。

人民銀はウェブサイト上に掲載した声明で「大量の海外資金の
流入や、貿易黒字の増加で信用拡大に一段の圧力が加わり、
銀行の貸出がこのところ比較的速いペースで増えていることを
認識する必要がある」と指摘。

「穏健な金融政策の実施や、適切な微調整、
早期の調整を続ける」とした。

14日発表の人民銀データによると、9月の新規人民元建て
融資は7870億元(1286億ドル)相当。予想の6500億元と、
前月の7113億元を上回った。

中国の外貨準備高は第3・四半期に
1600億ドル増加、記録的な伸びとなった。

9月の輸出が減少したものの、
資金流入が続いたことを示す。

人民銀は「銀行システムの流動性を管理し、
信用や総社会融資を合理的な伸びに導く
様々な金融手段の組み合わせを柔軟に
活用する」とした。

また、銀行預金金利を段階的に
自由化する改革を進める方針を示した。

住宅部門への政策姿勢に変化はないと説明。

「不動産部門向けに異なる信用政策の実行を続け、
初めての住宅購入者の信用需要にも積極的に
対応していく」とした。