アルゼンチン、外貨準備の減少阻止へ追加対策検討

アルゼンチン政府が、外貨準備の減少に
歯止めをかける追加的措置を検討している。

カピタニチ内閣官房長官は21日、外貨準備の
問題に関係閣僚が取り組んでいると述べた。

同国の外貨準備は、国債償還や自国通貨支援介入に
活用した結果、2012年終盤から26%減少した。
アルゼンチンは2011年に外貨規制を導入した。

規制導入後、同国民は国外でクレジットカードを
利用するようになったが、米ドルで決済される
カード利用の増加も外貨準備減少の要因。

現在、国外でクレジットカードを利用した場合に
かかる税率は高く設定されており、アナリストの間では、
こうした規制が強化されるとの観測が台頭している。

今週、脳内出血の手術を受けたフェルナンデス大統領が
公務に復帰し、同時に経済財務相が交代した。

キシロフ新経済財務相は、就任後初の記者会見で、
政府は引き続き国内工業生産を促進し、より公平な
富の配分を目指すと同時にドル不足の解消を図ると表明。

外貨準備については「安定した水準」との認識を示した。