仏中銀総裁、銀行破綻処理を欧州各国に任せる弊害を警告

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーの
ノワイエ仏中銀総裁は22日、銀行破綻処理を
欧州各国の当局に任せると、処理方法について
欧州連合EU)監督当局との間に見解の相違が
生じかねないと警告した。

総裁は会議で、「銀行破綻処理が各国の当局に
委ねられた場合、経営難に陥った銀行の処理方法を
めぐり各国当局と欧州の監督当局の関係が緊張状態に
陥る可能性がある」と述べた。

総裁はまた、ユーロ圏の「銀行同盟」を実現することが
金融政策の効率化につながると指摘。

「われわれの金融政策の刺激が、銀行とソブリン
負のフィードバック・ループが理由でユーロ圏加盟国と
その銀行に均一に浸透しないと、ユーロ圏の土台を
壊すことになる」と強調した。