フランスは経済改革必要、増税頼みの財政再建は無理=ECB総裁

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は、フランスについて、
競争力低下に対処するためには経済改革を推進する必要が
あると強調、増税に頼って財政を立て直すことはもはや不可能だ、
との見方を示した。

ジュルナル・デュ・ディマンシュ紙に対して述べた。

ドラギ総裁は「これまでに多大な努力がなされてきた。
重要なことは、改革を継続することだ」と強調。

「競争力はなお不十分であり、増税に頼って公的財政を
強化することは、もはや不可能」との認識を示している。

フランスのオランド大統領は年金制度改革に乗り出したほか、
雇用促進のため硬直的な労働ルールの見直しを実施。

しかし、これまでにとられた財政赤字の削減努力は、
ほぼ増税に頼る形になっている。

ドラギ総裁は、ユーロ圏全体について「不透明感が
後退している。投資や、銀行の貸し出しが
促進されるはず」との見方を示した。

ユーロ圏の成長を刺激するためにECBは行動するのか、
との問いに対しては「われわれは常に準備ができている」
とした上で「物価安定の維持と、ユーロの一体性保護を
決意している」と強調した。