クリスマス前、波乱は無いか

今週の為替相場は、クリスマス前の波乱は、
起こりにくいものと見られます。

例年なら、12月を前に資金還流のドル買いが
強まるのですが、今年は、まずまずのドル買いが
持ち込まれましたが、急激なドル買いには
程遠いものでした。

ドルの買い材料に反応して、着実に
ドル買いが持ち込まれたものでした。

ドル急騰とは程遠いもので、ドルが押し戻されても、
秩序だったドルの下落に繋がるものと見込まれています。

逆に、ドル買いも秩序だったもので、ドル上昇余地は
消えていないとも考えられます。

ドルは秩序だって、さらなる上値を
探る余地があるわけです。

ただ、市場参加者が少なくなる中で、薄商いの中で、
相場の振れが激しくなる可能性は依然として残っており、
こうした予想外の動きが、市場のかく乱要因となりそうです。

この中、今週は、米FOMCが開催されます。

市場では、米国がいつ超緩和策を解除するのか、
その道筋を示すのか、注目しています。

大方の見方では、来年1〜3月期には間違いなく、
超緩和策を解除するだろうと見ています。

一部では、今回のFOMCで、超緩和策の一部解除を
発表するのではないか、そんな見方も出ています。

とはいえ、市場との会話を意識しているFRBとしては、
超緩和策解除の道筋を示しても、いきなり解除には
踏み切らないと見ています。

欧州では、経済状況は遅々として回復が
見えてこないのですが、近い将来の追加緩和が
見えないことで、金利差を睨んで、ユーロ買いが
旺盛になっています。

対ドル、対円で、ユーロ買いが強まっており、
この流れは年末にかけ続きそうな勢いです。

予想レンジは、
ドル円が98.20〜104.20円、
ユーロ円が137.20〜143.20円、
英ポンド円が164.20〜171.20円、
ドル円が88.20〜94.20円。