独財務相、アスムセンECB専務理事後任に独連銀副総裁を支持

ドイツのショイブレ財務相は16日、欧州中央銀行(ECB)の
アスムセン専務理事の退任が決まったことに関し、ドイツ連銀
中央銀行)のラウテンシュレーガー副総裁が後任として
検討するに値するとの見方を示した。

財務相はラジオ局DLFとのインタビューで、
ラウテンシュレーガー氏を「素晴らしい独連銀副総裁」
と評価した上で、銀行監督の経験が豊富であるため、
ECBがユーロ圏の銀行監督を一元化する際に
その経験が生かされるとした。

ラウテンシュレーガー氏をアスムセン専務理事の
後任として推薦することは「もちろん検討する価値が
十分ある」とした。

メルケル首相はアスムセン氏の後任候補を
ドイツが提示するとの意向を示している。

アスムセン専務理事は前日、17日に発足する
ドイツ大連立政権で、労働次官のポストに
就くことを明らかにした。

家族と過ごす時間を増やすため、ベルリンに
戻ることを決断したとしている。

後任の有力候補としては、ラウテンシュレーガー副総裁の他に、
連邦金融サービス監督庁のケーニヒ長官、ハレ経済研究所
(IWH)のブーフ所長らの名が挙がっている。