イングランド銀行(英中銀)は20日に公表した報告書で、
世界の主要中銀が実施している資産買い入れについて、
市場環境が正常な状態に戻れば、資産価格と実態経済に
大きな影響を及ぼすことなく買い入れた債券を
売却することができるとの見解を示した。

同報告書は、「市場環境がより正常な状態にある時に
(各国中銀が)大規模な資産買い入れ策を巻き戻せば、
資産価格と実態経済に対する影響は比較的軽微となる」
としている。

また、量的緩和の効果が発揮される道筋の1つとして
家計の投資行動の変化が挙げられるが、市場が正常に
機能している時はこれによる効果は薄れるとの見方も示した。

同報告書は中銀金融政策委員会の
マイルズ委員らが執筆した。