米上院が債務上限引き上げ法案可決、大統領署名経て成立へ

米上院は12日、連邦債務上限を無条件で
引き上げる法案を賛成多数で可決した。

下院は同様の法案を前日可決済みで、
オバマ大統領の署名を経て成立する。

上限引き上げの期限は前週末で、財務省
緊急措置でやり繰りしているが、それも
今月末には尽きるとされ、市場では、
デフォルト(債務不履行)や、昨年10月に
起きたような政府機関閉鎖の懸念が強まっていた。

今回の債務上限引き上げは、野党共和党
当初求めていた、上限引き上げに同意するための
条件を取り下げたことにより、可決にこぎつけた。

米政府は1年間国債を発行して
資金を調達することが可能になる。

上院ではこの日、保守派の草の根運動
ティーパーティー(茶会)」系の
共和党議員テッド・クルーズ氏の反対により、
採決を実施するための手続き的な採決が
実施されることになり、状況は一時緊迫した。

しかし、今年の中間選挙で再選を目指す
共和党のマコネル上院院内総務や
コーニン議員などが採決に賛成することを
決めたため、他の共和党議員も同調し、
本採決に進むことができた。

本採決は、賛成55票、反対43票と
上院の党勢を反映する結果となった。