2月の英中銀金融政策委、フォワードガイダンス変更で意見相違なし

イングランド銀行(英中央銀行BOE)が
19日公表した2月の金融政策委員会の
議事録によると、同月の委員会で議論した
フォワドガイダンス政策の大幅な変更について、
委員会内に意見の不一致はなかった。

英中銀は先週、フォワード
ガイダンスの大幅な変更を発表。

2月5〜6日の金融政策委員会で
この変更について議論した。

昨年8月にフォワドガイダンスを導入した際は、
委員会で投票を実施し、1人が一部の点について
反対票を投じたが、今回のフォワドガイダンスの
修正については、投票は要請されなかった。

議事録は「失業率の大幅な低下にもかかわらず、
委員会は利上げまでにさらに余剰資源を吸収する
余地が残っていると判断した」と指摘。

先週の報告書と同様の見解を示した。

利上げを実施する場合は、
緩やかに行うとの見通しも示した。

議事録では、金利据え置きと資産買い入れ枠
据え置きを全会一致で決定していたことも
明らかになった。

中銀は先週、失業率がフォワドガイダンスで
利上げを検討する目安にするとしていた7%に
近づいていることを受けて、フォワード
ガイダンスを見直すと表明。

余剰資源に関する幅広い指標を
注視する意向を示した。

議事録によると、委員会は過去1カ月で
経済成長の見通しが強まったと判断。

インフレ率はポンド高などの影響で
鈍化する可能性が高いとの見方も出た。

1月のインフレ率は過去4年余りで
初めて目標の2%を下回った。

議事録ではポンド高について、英経済の
見通し改善が理由との外国為替ストラテジストの
見方を紹介しているが、こうした見方が正しいか
どうかについて中銀の見解は示されていない。