現在のユーロ/ドル相場は高すぎる=タヤーニ欧州委副委員長

欧州委員会のタヤーニ副委員長は、
現在のユーロ/ドル相場は高過ぎると指摘。

また、ユーロ加盟国は、欧州中央銀行(ECB)の
責務を見直す必要があるとの考えを示した。

タヤーニ副委員長は「1ユーロ=1.4ドルの水準は
スペイン、イタリア、フランスの経済を圧迫し、
長期的にはドイツ経済にも影響する」と述べ
欧州議会選挙の前にこの問題の議論を始めるべきだ。
為替相場を見直すことなく産業政策を立案することは
できない」と語った。

ECBの責務について、物価安定以外にも
失業率の改善を加えるべきだ、との考えを示した。

また、ドイツがインフレを懸念していることは
認識している、とした上で、第1次世界大戦後の
ドイツで起こったハイパーインフレに言及し、
そうした状況がいつも近くに迫っているわけではない、
と語った。