価格下落見込んだ消費先送りの兆候ない=ECB総裁

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は25日、
消費者が価格下落を見込んで消費を先送りしている
徴候は見られないとの見解を示した。
パリでの講演で述べた。

総裁は「人々が実際に消費を手控えている証拠が
あるだろうか。その証拠はない」と述べた。

またユーロ相場は物価安定と経済成長に重要とし、
ECBは為替相場の動向を注視していると述べた。

ロシア、制裁で経済への打撃増す=独連銀総裁
欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーの
イトマン独連銀総裁は25日、クリミア編入
めぐる対ロシア制裁によって、すでに大量の
資本が流出している同国経済にさらなる影響が
及ぶとの認識を示した。

同総裁は「紛争の激化で、大量の資本流出が起こり、
ルーブルの著しい下落や、借り入れコスト上昇を招き、
信頼感にマイナスの影響が及んだ」と指摘。

「ロシア経済は、科される可能性のある経済制裁
本来減速するとみられるが、これらすべての要因に
よって(一層)ブレーキが掛かるだろう」と述べた。

金融政策については、ECBが量的緩和を行う場合、
付随するリスクに注意が必要とした。

「あらゆる非伝統的手段を実施すれば、未踏の
領域に踏み込むことになる」と指摘。

「そうした施策の効果やリスク、副作用に
ついて疑問が生じるだろう」と述べた。

同総裁は、ECB当局者が中銀の責務に
ついて認識する必要があるとの考えを示した。