デフレリスク上昇、必要ならECBが行動の用意=理事会メンバー

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーの
マクチ・スロバキア中銀総裁は25日、ユーロ圏の
デフレリスクが高まったとの認識を示し、複数の
理事会メンバーは、必要なら断固とした措置を
講じる用意があると述べた。

同総裁は記者会見で、ユーロが年内に
下落する可能性があるとの認識を示した。

同氏の発言を受けて、ユーロは対ドルで
取引時間中の安値となる1.3785ドルをつけた。

同総裁は「デフレリスクが高まっている
というのが、ECB内のわれわれの見方だ」
と指摘。

「デフレ環境への突入を回避するため、追加の
非標準的政策を準備しているのはそれが理由だ」
と述べた。

さらに「もちろん必要なら大胆な方策を講じる
用意のあるECB理事会メンバーが複数いる」と話した。

ECBは、デフレ環境の回避に向けた追加の
非標準的政策を準備しており、多くの選択肢が
あると指摘。

「選択肢のひとつはもちろん、
流動性の追加供給だ」とした。

ただ、具体的な政策手段は、
政策決定時の状況によるとも語った。