豪準備銀行(中央銀行、RBA)のロウ副総裁は26日、
人民元の国際化について講演し、大規模な資金移動や
新たな準備通貨誕生につながるなど、世界市場に
「激震」を起こす可能性がある、との見解を示した。
副総裁は、人民元国際化の道のりはまだ長い、
としつつも、中国当局は人民元の変動幅を
拡大することで、その真剣さを示したと述べた。
副総裁は、講演で「人民元の国際化と、それに伴う
資本勘定自由化や為替制度柔軟化の動きは、世界の
通貨・金融市場に激しいシフトを起こす可能性がある
と指摘。
「金融規制緩和は、本質的にリスクを伴うが、
うまくいけば実りも大きいことは歴史が
証明している」と述べた。