中国射陽県で3日連続の取り付け騒ぎ、県長は預金保護されると強調

地元銀行で取り付け騒ぎが発生した
中国塩城市射陽県の田為友県長は、預金は
保護されると強調、預金者に対して
パニックにならないよう呼び掛けた。

同県のウェブサイト上に26日、
ビデオメッセージが掲載された。

同県では、ある銀行が破綻するとのうわさが
広がったため、小規模銀行2行の支店から預金を
引き出そうと、3日連続で多数の預金者が詰めかけた。

そのうちの1行である黄海農商銀行の支店外には
数十人が列をつくり、警察官や警備員が周囲に
配置された。

同行は通常通り業務を開始し、電光掲示板には
うわさを心配しないよう預金者に訴える
メッセージが表示された。

また、別の1行である江蘇射陽農村商業銀行でも
約25人が支店の外に列をつくった。

射陽県の田県長は「中国人民銀行中央銀行
並びに地方商業銀行システムは、すべての
預金者の利益を守る」と強調。

預金者に対して、うわさを広めたり
信じたりしないよう冷静な対応を呼びかけた。

また「県内の農村商業銀行は預金者がいつでも
預金を引き出せるよう十分な資金を確保する」
と述べた。

その上で、治安当局者がうわさが広がった
問題の調査を始めたとし、「社会の安定を
維持するため、うわさを流し、広めた者は
法律に則って処罰されるだろう」と語った。

江蘇射陽農村商業銀行はまた、「当行は
県内で最大となる120億元(19億3000万ドル)の
預金総額を抱えており、資本面は非常に強固だ」
とする24日付の声明を掲げた。
黄海農商銀行はコメントを拒否した。

江蘇射陽農村商業銀行の担当者は、
塩城市に問い合わせるよう求めた。