FRB、目標達成の1年以内まで低金利維持と明示を=ボストン連銀総裁
米ボストン地区連銀のローゼングレン総裁は15日、
連邦準備理事会(FRB)の雇用とインフレ率目標の
達成が1年以内となるまで現在の事実上のゼロ金利を
維持すると、FRBは明確にすべきとの見解を示した。
ローゼングレン総裁は講演原稿で「フォワードガイダンスが
当面は質的なものにとどまり、その後は次第に、入手される
経済指標を基にFRBの二大目標達成に向けた進展と
関連付けるようにすることが理想的だ」と語った。
その上で「フォワードガイダンスは、FRBが完全雇用と
2%のインフレ率目標の達成まで1年以内となるまで
超低金利を維持するとの方針と一致すべきだ。
またガイダンスを通じ、この意図を明示することが
できる」と述べた。
総裁はまた、米国及び世界の景気が「一段と
しっかりとした足取り」となるまで、FRBは
「極めて緩和的」な政策を維持すべきと言明した。
その上で、ウクライナ危機の影響が
景気への悪要因となり得ると指摘した。
さらに、労働市場をめぐる問題が根強いことを
踏まえつつも、今後2年の米経済成長率が
3%になるとの見通しを改めて示した。