スコットランド独立、域内銀行格付けへの影響は不透明=S&P

格付会社S&Pは24日、スコットランドが英国から
独立した場合の域内銀行格付けへの影響は不透明
との見方を示した。

スコットランドは9月に独立の是非を
問う住民投票を実施する予定。

S&Pは、2008年に大手銀行が相次ぎ経営破綻した
アイスランドでは、2007年に銀行保有資産が
国内総生産GDP)の880%に相当する規模だったとし、
「銀行システムの規模が大き過ぎて国内の預金保険制度で
保護しきれなかった」と指摘した。

これに対しスコットランドでは、現在この割合が
当時のアイスランドをしのぐ1254%に上っている
といい、S&Pは「スコットランド行政府による
域内金融セクターの支援は困難を伴うものに
なるだろう」との見方を示した。

さらに、スコットランドが英ポンドを放棄し、
イングランド銀行(英中央銀行BOE)の
セーフティネットから外れることを決めた場合、
信頼できる預金保険制度を構築し、預金者から
制度に対する信認を得なければならないと指摘。

新たな金融システムを立ち上げる際、域内銀行すべてに
多額のコスト負担を強いることにもなると付け加えた。