ユーロ高で一方的見方避けるべき、国債利回りは低下=独連銀総裁

ドイツ連銀のバイトマン総裁は、欧州中央銀行
(ECB)当局は政策決定にあたりユーロ相場の
動向を注視すると述べた。

ECB理事でもある同総裁は、外為相場での目標を
ECBは設定していないが、為替はユーロ圏の
物価動向に影響を与えると指摘。

低インフレ状況は当面続く可能性が高いとして、
「金融政策決定にあたって、ECB理事会は
為替レートの動向を一段と注視する」と述べた。

国債利回りの低下による刺激効果を勘案せずに、
投資家によるユーロ圏国債の買いが為替レートの
押し上げ圧力につながっているとの見方は
近視眼的で一方的との見解を示した。

ECBはユーロ相場押し下げへの金融政策対応を
フランスから求められているが、バイトマン総裁は
「ユーロ圏の成長と雇用をいずれ強化するため、
各国は競合的な経済構造を打ち出す必要がある」
と述べた。
セミナーでの原稿で明らかにした。