英中銀、早めの利上げ開始が必要になる可能性も=ビーン副総裁

来月退任予定のイングランド銀行(英中央銀行)の
ビーン副総裁は25日、BBCラジオとのインタビューに応じ、
利上げ局面で予定通り金利を緩やかに引き上げるのであれば、
早めの利上げ開始が必要になる可能性があるとの認識を示した。

ただ、現時点で利上げに着手する必要はなく、
景気回復の芽を摘まないよう慎重な政策運営が
必要だとも指摘した。

副総裁は、3〜5年後の政策金利が3%前後で
落ち着くのではないかと予想、他の中銀当局者と
同様の見方を示した。

金融危機前の政策金利
平均水準は5%前後だった。

中銀は来年の利上げ開始を示唆しているが、
利上げ開始時期をめぐって中銀内で見解の
差が生じている可能性がある。

副総裁は「金融危機の前とは(利上げの効果が)
異なる可能性がある。したがって、間違いを
防ぐため、少し慎重に、小幅な措置を講じるべきだ
という主張も成り立つ」と発言。

「もしそうした戦略をとるのであれば、小幅な措置を
少し早めに開始する必要がある。そうしないと、
後手に回る恐れがある」と述べた。