議会選挙結果、欧州の将来めぐる再考促すきっかけに=ECB総裁

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は5日、
欧州議会選挙での統合懐疑派の台頭について、
欧州の将来について改めて考えるきっかけに
なったとの認識を示した。
ECB理事会後の記者会見で述べた。

「複数の国で国家主義的な動きがみられたことで、
欧州の今後について考え直す動きが加速するだろう。
どうしたら平和だけでなく繁栄や雇用をもたらす
存在になれるのか、深く考える好機だ」と語った。

これより先ユーログループのダイセルブルーム議長は、
ロンドンでのセミナーで、ECBが5日に発表した
様々な措置は「有益であることは間違いない」が、
各国の改革義務を取り除くものではないと指摘。

「われわれ自身がやらなければならないことが
まだたくさんある。利下げは経済改革を完了させるために
『時間を稼ぐ』ことができ、これを無駄にすべきではない」
と語った。