非ユーロ圏出身者のEU大統領、不可能な理由ない=独首相

メルケル独首相は19日、次期欧州連合EU)大統領に
デンマークなど非ユーロ圏出身者が就任すべきではない
と考える理由はないとの考えを示した。

メルケル首相はこの日、ベルリンでデンマーク
ヘレ・トーニングシュミット首相と首脳会談を行った。

トーニングシュミット氏は、11月に任期を迎える
ファンロンパイEU大統領の後継候補に挙がっている。

EU大統領とともにEU首脳ポストである
次期欧州委員長人事をめぐっては、
有力視されているユンケル前ルクセンブルク首相に
英国が激しく反対しており、英当局者はこれまで
代替候補としてトーニングシュミット氏の名前に
言及している。

メルケル首相はトーニングシュミット氏と
共に臨んだ会見で、同氏が欧州委員長、
またはEU大統領に就任する可能性を
想像できるかと問われ、次期欧州委員長として
ユンケル氏への支持を改めて表明した上で、
次期EU大統領についてはまだ首脳間で
協議されていないと答えた。

その上で「EU結束の原則において、ユーロ圏出身者しか
EU大統領を務められないとの決まりはない」とし、
ただこれはあくまで一般論とも断った。

ただトーニングシュミット氏については
「すばらしい首相だ」と、手腕を高く評価した。

来週のEU首脳会議で人事案について
決定するかは不明としている。