EU財政規律の緩和、ユーロ圏の動揺につながる=ドイツ連銀総裁

ドイツ連銀のバイトマン総裁は、欧州連合EU)の
財政規律の緩和や債務水準を覆い隠す対策に警告を発した。

24日付南ドイツ新聞への寄稿で同総裁は、
このような動きは「ユーロ圏の大規模な
動揺につながる」と指摘。

「財政規律を弱める必要はなく、
より強化すべきだ」と述べた。

市場での圧力が弱まった途端に政治家から
規律緩和の声がでていることに注意すべきとし、
「公的・民間債務が膨れ上がるなか、持続的な
経済成長はできない」との見方を示した。

総裁は規律緩和を強く求めるフランスを批判、
このほど一部の年金受給年齢引き下げを決めた
ドイツに対しても、良い前例とはならない
との見解を示した。