ポルトガル首相・中銀、BES問題で冷静な対応呼びかけ

ポルトガルコエリョ首相と同国中銀は11日、
国内最大手行バンコ・エスピリト・サント(BES)の
創業家一族の持ち株会社の経営不安について、
金融システムの安定に悪影響を及ぼすものでは
ないと表明した。

BESの支払い能力や預金にも
影響はないとしている。

中銀は声明を発表し「BESが報告した財務情報を
踏まえると、たとえ現在認識されているエスピリト・
サント・グループの非金融部門に対するエクスポージャー
悪影響が出ても、対応できるだけの十分な資本があり、
最低(自己資本)比率に抵触することはない」と表明。

「BESの預金者は冷静に行動できる。預金の安全性を
懸念する必要はない」との認識を示した。

コエリョ首相も記者団に対し「BESはエスピリト・
サント家の事業とは別に運営されている。国民と
外国人投資家はこの点を理解し、BESとポルトガル
金融・銀行システムに対し引き続き冷静に対応すべきだ」
と述べた。