本当にドルの上値は重い

今週の為替相場は、ドルの上値の重さを
意識する展開になりそうです。

米国が超緩和策を早めに解除するとの憶測が
強まる一方、米経済指標が堅調な動きを
見せる中で、ドル買いが徐々に強まる動きが
見られました。

しかし、ドルの上値は対円で102円台に
とどまり、その後はじりじりとドルが
上値を切り下げる動きになりました。

金利が低下していることなど、ドルを
支える材料が見当たらないのが、ドル売りの
背景にありました。

さらに、ここにきて、ウクライナでの
マレーシア航空機撃墜が、ドルの上値を
さらに抑え込む動きとなっています。

ウクライナか、親ロシア組織か、
マレーシア航空機撃墜の犯人は、
まだ不明ですが、米国がロシアに対して、
厳しい発言をしていることで、米国とロシア、
欧州とロシアの対立が強まる可能性が
出ていることも、ドルにとって
マイナス材料になっています。

経済問題だけではない、こうした軍事的な緊張は、
意外に大きな材料になる可能性もあります。

誰が、マレーシア航空機を撃墜したのか。

犯人探しをする過程の中で、ドルが
予想外に下落する可能性もあります。

さらに、中東ではイスラエル軍ガザ地区への
陸上からの侵攻を開始したことも、中東の不安定さを
さらに強めるとの見方も出ています。

ロシアをめぐる問題、中東問題の激化、
ドルにとっては、問題が多いことになりそうです。

予想レンジは、
ドル円が98.20〜103.20円、
ユーロ円が135.20〜139.20円、
英ポンド円が169.20〜175.20円、
ドル円が91.20〜97.20円。