独連銀総裁が英国にEUに留まるよう促す、政治問題への沈黙破る
ドイツ連邦銀行のバイトマン総裁は23日、
欧州連合(EU)加盟は英国に経済的恩恵を
もたらしており脅威はほとんどないとして、
EUにとどまるよう促した。
政治問題に対し沈黙する連銀の伝統を破り、
総裁は英国が「引き続き声をあげてくれれば」
EUにとって有益と述べた。
財界・銀行幹部との会合で総裁は、「英国の
貢献によりEUはより堅固になった」と指摘。
英国とEU諸国の貿易は加盟により
半分以上増加したと語った。
その上で「英国が加盟から恩恵を受けるのと同様、
EUも英国の加盟継続により恩恵を受ける」と述べた。
さらに「EUの機能改善が中央集権化に
つながるわけではない」とし、連邦化が
進むとの懸念を和らげる姿勢を示した。
ショイブレ独財務相も、
同様の趣旨の発言をしている。