英RBSがロシア向け新規貸し出しを制限
英ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)は1日、
ウクライナ情勢の悪化に伴いロシア向けの貸し出しを
制限したと発表した。
31日には、欧州連合が対ロシア追加制裁として
同国主要5行のEU域内での資金調達禁止を
発表しており、ロシアの銀行は西側資本市場での
資金確保の道が断たれつつある。
RBSは、ロシアの信用格付け状況を見直し、
融資限度金額の変更や新規貸し出しの制限を
行ったとしている。
また各国の対ロシア制裁の影響に
ついても評価を進めているとした。
RBSは上半期にロシア向け債権を1億ポンド削減し、
現在の債権残高は18億ポンド(30億ドル)になっている。
その内、9億ポンドは事業会社向けで、
6億ポンドが銀行向け。
銀行向け債権はヘッジ済で、簿外債権も含めた
ロシア向け与信は全体で21億ポンドだという。
RBSは現在再建を進めており、株式の
81%を英政府が所有している。