フランスが成長率予想引下げ、今年の財政赤字目標は達成不可能

フランスのサパン財務相は2014年と2015年の
成長率見通しを引き下げたことを明らかにし、
今年の債務削減目標は達成できないとの見通しを
示した。

財務相は仏紙ルモンドへの寄稿で「フランスは
歳出を完全に管理しているにもかかわらず、
弱い成長と不十分なインフレ率によって今年の
財政赤字削減目標を達成できない」と言明した。

2014年の成長率は0.5%程度と、従来予想の
半分になるとの見通しを示した。

これにより財政赤字国内総生産
GDP)比は4%超となる。

これまでは3.8%を目標としていた。

2015年については最大で1%とし、1.7%の
政府予想は達成は困難との認識を示した。

フランスは15年に財政赤字GDP比3%へ
引き下げる目標を掲げているが、サパン財務相
赤字を「適切なペース」で削減する意向を示すに
とどめ、達成が可能かについては言及していない。

財務相はまた「ユーロ圏全域で成長率と
インフレ率が低下する例外的な状況」に
対応するための金融政策が必要と指摘し、
欧州中央銀行(ECB)に対し、デフレリスクを
緩和し、ユーロがユーロ圏の競争力向上に
寄与するための政策を取るよう求めた。