ポルトガル銀BES問題、クレディ・スイスに責任の一端=報道

17日付の米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)電子版は、
ポルトガルの大手銀行バンコ・エスピリト・サント(BES)が
政府による救済に追い込まれたことについて、スイスの
金融大手クレディ・スイスも責任の一端を担った可能性が
あると報じた。

WSJによると、クレディ・スイスはBESの
オフショア投資会社が発行した証券を取りまとめ、
BESの個人顧客に販売していた。

BESの投資会社は、複数の系列会社が発行した
多額の債券を引き受け、グループ全体の資金調達会社
としての機能を果たしていたが、証券を購入した
BESの個人顧客は、この事実を知らされていなかった、
という。

ロイターの取材に対してクレディ・スイスは、
WSJの記事にコメントすることはない、と回答。

WSJは、クレディ・スイスエスピリト・サントの
関係者は記事に対するコメントを拒否した、としている。

WSJは、BESの個人顧客への証券販売について、
クレディ・スイスが直接的に関与していたのか
どうかについては不明、としている。

WSJによると、ポルトガル当局は、問題の証券を
発行した少なくとも4社の投資会社を特定した。

そのうち3社は、チャネル諸島タックスヘイブン
租税回避地)ジャージーに本拠を置いている、という。