日銀、物価目標達成まで超緩和策継続、経済見通し維持=黒田総裁
黒田東彦日銀総裁は22日、2%のインフレ目標を
達成するまで非常に緩和的な金融政策スタンスを
維持すると言明した。
経済シンポジウムが開かれている
ワイオミング州ジャクソンホールで、
記者団に対して述べた。
4〜6月期の国内総生産(GDP)は
落ち込んだものの、消費税の反動は
多少和らいでおり、雇用や名目賃金、
企業の設備投資は底堅いと指摘。
「輸出はやや弱いが、内需は基調として
しっかりしている」とし、経済見通しを
変える必要はないと語った。
さらに、世界経済の見通しが良好なことを踏まえ、
日本の輸出も段階的に持ち直すとの考えを示した。
米経済については、寒波の影響から脱して
力強く回復しており、基本的に好ましいとした。
2%の物価安定目標については、達成に向け
順調に進んでいるがまだ道半ばだとし、
目標達成が困難な場合は躊躇なく
調整するとした。