いよいよレンジを離れました

今週の為替相場は、いよいよレンジを離れた
ドル円相場の行方に関心が集まります。

金融緩和を終えて、金融引き締めに向かうドルと、
景気の冴えない動向を睨んで、追加緩和がある
円の動向が注目されています。

ドル円は、日米の対照的な金融政策を睨んで、
金融引き締めに転じるドル買い、さらなる
金融緩和に踏み込む円売りの姿勢を強めています。

一部の日本当局者や経済界からは、円安のスピードが
早いことに対する懸念はあるものの、長いスパンで
円安に向かうことは歓迎するムードがあります。

円安が日本を救うと考えている人たちは、
今の円安のスピードが早すぎるとは
考えていないようです。

むしろ、あっさり110円台に円が
下落することを望んでいるようです。

もっと言えば、120円程度の
円安を望んでいるように思います。

円安が全ての問題を解消してくれる、
そんな思いでいる人も少なくないようです。

市場は、日本がどの程度まで円安を
容認するのか、確かめているようです。

以前なら、米国がどこまでのドル高、
ドル安を容認するのか、試しましたが、
今のオバマ政権はテロとの戦い
傾注していることで、為替相場
論じている余裕はありません。

その間隙を縫って投機筋は
ドル買い円売りを仕掛けているのです。

円高にはしたくない日本政府が
どこまで円安を認めるのか、
試しているのです。

日本は、為替操作国です。

円高を嫌い、円売りドル買い介入で、
為替相場に異常な介入を続けました。

その国が、円安のチャンスである、
この機会に、介入しないで円の水準を
押し下げる妙案を考える輩がいるかも
知りません。

急激な円安が演じられることに要注意です。

予想レンジは、
ドル円が104.20〜110.20円、
ユーロ円は134.20〜140.20円、
英ポンド円は172.20〜177.20円、
ドル円が94.20〜100.20円。