中国で100億ドル近い虚偽貿易取引が発覚=外為規制当局

中国の国家外為管理局(SAFE)は25日、
1年以上前に実体のない貿易取引の取り締まりを
開始して以来、100億ドル近い虚偽取引が
発覚したと発表した。

取り締まりによって虚偽取引を
撲滅したと表明した。

取り締まりの対象となっているのは、企業が
中国の資本規制を回避して資金を国境を越えて
移動するために、製品やサービスの取引に
裏付けられていないインボイスを不正に
作成する行為。

当局は発覚した虚偽取引のうち、15件は
詐欺と関連がある可能性があるとしている。

中国では6月に、山東省青島港で銅などが
担保として重複利用されていた不正融資問題が
発覚し、世界の商品市場に影を落とした。

SAFEの管理検査司のWu Ruilin副司長は会見で、
「虚偽の取引は投機資金の流入に起因する圧力を
高めるだけでなく、国境を越えた資本の流れに
非合法的なルートを提供することになる」と述べた。