最近の金融市場、世界経済減速の兆候織り込む動き=ハルデーン英中銀理事

イングランド銀行(英中銀)のチーフエコノミストである
ハルデーン理事は、英日曜紙オバザーバーとのインタビューで、
ここ1週間の金融市場の動きは景気減速の兆候への
過剰反応とも言えるが、世界経済の成長鈍化の可能性を
織り込むという意味で妥当な動きとの認識を示した。

ハルデーン氏は「ここ1週間、金融市場がデータに
追い付こうとする動きがみられた。データへの反応は
過剰だったかもしれないが、追い付こうとしていたのは
確かだ。なぜなら、それまで数カ月にわたり、
世界経済について良くない材料がでていたからだ」
と述べた。

6月に英中銀のチーフエコノミストに就任した同氏は、
中銀が想定した金融危機からの英経済の回復見通しが
楽観的過ぎたことを踏まえ、経済予測の精度を
上げる必要があると指摘。

さらに、政策責任者は世界経済の動向を
よりきちんと把握する必要があると述べた。