労働市場、依然弱いがやや安定=豪中銀議事録

オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)が
21日に公表した前回金融政策会合の議事録では、
労働市場は依然として弱いものの、今年に入って
幾分安定した、と当局者が認識していることが
明らかになった。

中銀は10月7日の政策会合で、
政策金利の据え置きを決定した。

議事録では、金利の安定期間を設けるのが
最も賢明な道、との見方が改めて示された。

「現時点で出ている指標を踏まえると、現在の
金融政策スタンスは、需要の持続可能な伸びと
目標に沿ったインフレの達成に向けて引き続き
適切に設定されていると判断している」とした。

労働市場については、先行指標では、向こう数カ月の
緩やかな雇用増加が示唆されているものの、労働市場には
なお一定の緩みがあり、失業率が一貫して低下するまでには
まだ時間がかかるとの認識を示した。

また、議事録によると、複数の理事会メンバーが、
ここ数カ月間で住宅融資が一段と拡大したことを
指摘した。

会合では、金融機関が厳格な融資基準を維持することの
重要性について、議論が行われたという。

中銀は、緩和的な金融政策の継続が需要を支援し、
成長加速に寄与するとの認識を示した。

議事録は「現時点では、これは住宅市場において
最も顕著。住宅価格が急上昇し(融資の)承認が
高水準で推移するなか、住宅投資は上向いており、
堅調な状態が続く見通し」としている。

豪ドルについては、主要なコモディティー(商品)の
価格が最近下落していることを踏まえると、歴史的に
見てまだ高水準、と指摘した。