独議員が相次ぎECB批判、社債買い入れ報道で

欧州中央銀行(ECB)が社債買い入れを
検討しているとのロイター報道を受け、
ドイツの与党議員らの間ではECB批判が
強まっている。

ロイターは21日、ECBは流通市場での
社債の買い入れを検討しており、早ければ
12月にも購入を決定する可能性があると報じた。

メルケル首相率いるキリスト教民主同盟
(CDU)のベテラン議員であるノルベルト・
バーセル氏は「ECBは買い入れプログラムで、
バランスシートを予見不可能なリスクに
さらしている」と主張。

ECBは物価安定という重要な目的に集中すべきと述べ、
経済を支援するためにこれ以上「疑わしい措置」を
導入するのは控えるべきだと強調した。

CDUと統一会派を組むキリスト教社会同盟CSU)の
ハンス・ミヒェルバッハ議員は「ECBは急速に、
ユーロ圏危機国のバッドバンクになりつつある」とし、
ドラギ総裁は金融市場の安定を危険にさらしていると批判。

「ECBは完全な方向転換が必要」との認識を示した。

ECB当局者は22日、社債買い入れは
1つの選択肢と認めたが、実行するのかどうかは、
最終的にはまだ決定していないとしている。