英中銀、10月は7対2で金利の据え置きを決定=議事録

イングランド銀行(英中央銀行)が22日に公表した
金融政策委員会の議事録によると、10月の同委員会は
7対2で金利の据え置きを決定した。

ウィール委員とマカファーティー委員が
25ベーシスポイント(bp)の利上げを主張した。

両委員は8月と9月の同委員会でも
利上げを主張していた。

議事録によると、同委員会は、国内の余剰生産能力が、
予想されていたほど急ピッチに縮小していないと指摘。

大半の委員は、インフレ圧力が高まる「兆しは
ほとんどない」としており、中銀が利上げを
急いでいないことが浮き彫りとなった。

大半の委員は、時期尚早の引き締めは景気ショックに
対する耐性を弱めるとの認識も示した。

議事録は「(大半の委員は)ポンド高の影響を
踏まえたとしても、国内でインフレ圧力が生じる
兆しは依然としてほとんどないと判断した」と指摘。

インフレ目標2%の達成には賃金の
伸びが低すぎるとの見方も示した。

議事録は「ユーロ圏の一段の低迷のニュースが
リスクを高める要因となった」とも指摘している。

利上げを主張したウィール委員とマカファーティー委員は、
金利を維持すれば、景気回復のバランスが崩れる恐れが
あると指摘。

利上げの効果が出るまでに時間がかかることを
踏まえると、現時点で利上げすることが望ましい
と主張した。