カナダ中銀は金利据え置き、中立スタンス文言削除

カナダ中銀(中央銀行)は22日、
政策金利の翌日物金利を1%に据え置いた。

9月の声明では、金利変更の時期や方向について
中立としていたが、今回中立的な政策スタンスに
関する文言が削除された。

中銀は、基調的なインフレ圧力は引き続き抑制されており、
インフレ見通しに対するリスクはほぼ均衡しているとし、
現在の金利水準は適切との見解を示した。

一方で「家計の不均衡に伴う金融安定リスクが
やや高まっている」とし、過熱気味の住宅市場や
家計債務に対して改めて懸念を示した。

中銀はまた、経済が全能力に到達すると
考える時期について、7月時点の
2016年半ばから2016年下期に後ずれさせた。

総合、コアインフレ率が2%の目標に
達する時期についても1四半期遅らせ、
2016年第4・四半期との見方を示した。