ECBが米シティを外為部会から除外、指標不正操作関連との見方
欧州中央銀行(ECB)が外国為替問題を扱う
有識者による作業部会から米シティグループを
除外したことが21日、明らかになった。
関係筋はシティが前週、外為指標の不正操作疑惑を
めぐり欧米当局から罰金を科されたことが背景に
あるとの見方を示している。
ただ、ECBは作業部会の年次見直しに伴う
変更に過ぎないとし、罰金との関連については
言及しなかった。
シティの広報担当官は
コメントを控えている。
ECBが公表した外替市場に関する作業部会の
最新の構成メンバーのリストからシティは
除外されていた。
シティとともに罰金を科せられた
他の5行もメンバーに含まれていない。
シティのほかに米英スイスの規制当局に
罰金を科されたのは、UBS、HSBC、
ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド
(RBS)、JPモルガン、バンク・オブ・
アメリカ(バンカメ)。
ECB内には、ECB当局者と大手商業銀行の
有識者で構成する複数の作業部会があり、
債券、外為、短期金融市場などの情勢を
注視するとともに意見交換を行っている。