ECBの追加緩和はハードル高い=ラウテンシュレーガー専務理事
欧州中央銀行(ECB)のラウテンシュレーガー
専務理事は29日、ユーロ圏のインフレが一段と
低下しているにもかかわらず、金融政策の
追加緩和余地はほとんどないとの見解を示した。
専務理事は、大規模な国債買い入れの
効果はプラスではないだろうと指摘。
通訳を通じたベルリンでの講演で「現状からすると、
追加措置を取ることへのハードルは非常に高い」
と語った。
ECBは次回理事会を12月4日に控えている。
デフレリスクに対処するため、ECBは政策金利を
事実上ゼロに引き下げ、量的緩和となる国債購入も
視野に債券買い入れプログラムの拡大準備を進めている。
コンスタンシオECB副総裁は26日、景気が
改善しなければ、来年第1・四半期に国債購入に
ついて判断する可能性があると述べた。
ラウテンシュレーガー専務理事は「私の見解では、
大規模な国債買い入れプログラムの費用対効果や
機会とリスクを踏まえると、現時点でプラスの
結果は得られない」と述べた。