英スタンチャート銀、S&Pが20年ぶり格下げ

格付け会社S&Pは28日、英スタンダード・
チャータード(スタンチャート)銀行の
長期発行体格付けを「Aプラス」から
「A」に引き下げた。

格下げは1994年以来20年ぶり。

同行は「厳しい局面」にあると指摘した。

格付け見通しは「ネガティブ」。

格下げにより、スタンチャート銀の
調達コストが上昇するとみられている。

S&Pはスタンチャートについて、過去数年にわたり
高い成長が続き財務基盤も強力だったが、「最近になり
厳しい局面を迎えている」と指摘した。

S&Pの格付けアナリスト、ジョゼフ・ルン氏は
「他行に比べ、信用力が低下したと判断したため、
格付けを引き下げた」と説明した。

スタンチャートは10年にわたり利益の
拡大が続いたが、今年は2年連続で
通年利益が減少するとの見通しを
示しているほか、前月には不良債権による
損失増加を受けて、今年に入り3度目となる
業績見通しの下方修正を行っている。