イタリア、最大48億ユーロの歳出削減必要=EU文書
イタリアが欧州連合(EU)の財政目標を達成するには、
来年最大で48億ユーロ(59億ドル)規模の歳出削減が
必要なことが分かった。
追加削減が必要とされる額は、国内総生産
(GDP)比で0.2〜0.3%に相当する。
イタリアは当初、構造的財政赤字をGDP比
0.1%削減するとEU側に提案、その後目標比率を
0.3%に引き上げることで合意していた。
ただ、今回明らかになった文書によると、
合意水準は、脱税対策やギャンブル税収に
伴う歳入増への過度に楽観的な見通しに
基づくものと指摘した。
このため、イタリアが達成を公約した削減幅の
GDP比は、実際には0.1%相当にとどまり、
EU基準を満たすのにさらなる歳出削減が
不可欠との見方を示した。