英中銀、来年8月から政策発表と同時に議事録公表へ

イングランド銀行(英中央銀行)は11日、
金融政策判断に関する情報提供手段を変更し、
2015年8月から政策発表と同時に議事録を
公表する方針を示した。

英中銀は現在、政策発表から約2週間後に、
金融政策委員会(MPC)の議事録と9人の
委員の投票結果を公表している。

政策の協議記録を8年遅れで
公表する方針も示した。

2015年3月の会合の
記録からが対象となる。

中銀はまた、現在2日間の日程で
行っている政策会合を3日間に変更する。

初日の協議については記録は公表しない。

このほか、現在年12回行っている会合を
2016年から8回にする案も打ち出した。

これには英議会の承認が必要となる。

オズボーン財務相は、中銀の
計画を支持すると表明した。

中銀では現在、四半期経済予測の更新時に
金融政策を変更することが多いが、
カーニー総裁は、政策会合を年8回と
することで、金利変更の確率がいずれの
会合でも同じになるとの認識を示した。

中銀はMPCと金融行政委員会(FPC)の
共同会議を2016年に4回開催する計画も
明らかにした。

FPCは金融システムが景気に
及ぼす影響を監視している。

カーニー総裁は「金利決定に関する情報提供
手段について、1997年のMPC発足以来最大の
変更を発表できて嬉しく思う」と述べた。

同総裁は2013年半ばに就任して以来、
中銀の透明性向上を目指してきた。

英中銀は、2016年にMPCと金融行政委員会
(FPC)の合同会合を4回開く計画も明らかにした。

FPCは、銀行システムが経済に及ぼす
リスクに対処する役割を担っている。