米金融機関が3年連続で融資基準緩和、金融危機前状況に類似

米通貨監督庁(OCC)が16日に公表した年次調査では、
米金融機関が3年連続で融資基準を緩和したことが
明らかになった。

OCCは、金融危機前にみられた融資基準の
緩和に類似している、と指摘した。

OCCは、6月30日までの1年間の
91金融機関の約94%の融資を調査した。

それによると、大手金融機関を中心に、
貸し出しを増やすための基準緩和がみられた。

金融機関は信用度の高い借り手への融資も
行っている一方で、貸し倒れリスクも
高まっているという。

OCC当局者は「調査では融資基準の緩和が
続いていることが明らかになった」とし、
2004年から2006年にみられたような状況に
非常に似ている、と指摘した。