ギリシャ、2月末までの支援プログラム審査完了は困難=財務相

ギリシャのハルドゥベリス財務相は13日、25日の総選挙で
誕生する新政権は、2月末までという限られた時間の中で
国際支援プログラムの最終審査を完了させなければならず、
延期が必要になる公算が大きいとの考えを示した。

その上で、仮に支援プログラムを「許容可能な」
期間内に完了できなければ、ギリシャは「金融安定基金
(HFSF)にある残り114億ユーロの返金を
求められるだろう」と指摘。

そうなれば、緊急時の備えとして有用な
欧州の資金が手元からなくなるとした。

ギリシャは2月に国債保有者に対する20億ユーロ
(23億6000万ドル)の利払いを控えるほか、3月には
国際通貨基金IMF)から受けた約16億ユーロの融資が
期限を迎える。

また支援プログラムを適切な時期に完了できなければ、
ギリシャの銀行は欧州中央銀行(ECB)からの
低利資金の調達ができなくなるほか、ECBが
量的緩和に踏み切っても参加することはほぼ不可能
との考えを示した。