ECB、物価安定達成に向け緩和的金融政策が必要=ドラギ総裁

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は、独紙ツァイト
とのインタビューで、ユーロ圏の物価安定の達成には
緩和的な金融政策が必要との認識を示した上で、
理事会はこの責務達成を決意していると述べた。

12月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比で
5年ぶりのマイナスに転じるなか、ECBが
これまで導入してきた刺激策では、ユーロ圏が
デフレに陥るのを阻止するのに不十分、
との見方が浮上している。

ドラギ総裁は、中期インフレ目標の「2%弱」の
水準を達成するには「低金利を続け、緩和的な
金融政策を目指す」必要があると述べた。

また、責務をどう達成するかについては
理事会内でも意見の相違があるが「われわれには
無限の可能性があるわけではない」と指摘した。

ECBは1月22日に開催予定の次回の理事会で、
資産買い入れの対象を政府債に拡大し、量的緩和
QE)に踏み切る可能性がある。