スイス中銀、ECBの量的緩和見越して行動=ルクセンブルク財務相

ルクセンブルクのグラメーニャ財務相は19日、
スイス国立銀行中央銀行)が対ユーロ相場での
スイスフランの上限撤廃を決めたのは、欧州中央銀行
(ECB)の量的緩和策導入の可能性を見越した
行動だったと指摘した。

財務相は香港で行われているアジア金融フォーラムの
合間に、ECBによる量的緩和策の導入検討は
「スイス当局にとって緊急事態。実施されれば
スイスフランへの圧力が高まり、上限が
防衛できなくなる可能性があることが
分かっていた」と指摘。

それを見越した決定だったとの見方を示した。

今週の理事会での量的緩和
決定は「あり得る」としている。

1月25日のギリシャ総選挙については、
反緊縮を掲げる野党急進左派連合(SYRIZA)が
勝利したとしても、ユーロ圏の統合を脅かすような
金融危機が再び起こることはないと指摘した。

ギリシャ危機が不安定化の主因となった3年前より、
欧州には備えができている」としている。