ギリシャ国債買い入れ、財政審査通過が条件=ECB決定受けサマラス首相

ギリシャのサマラス首相は22日、欧州中央銀行
(ECB)による量的緩和QE)実施の決定を受けて、
国際支援プログラムの財政審査を完了しない限り、
その恩恵を得ることはできないとの考えを示した。

ECBの国債買い入れでは、ギリシャなどの救済された
国は欧州連合EU)/国際通貨基金IMF)の
プログラム下にある限り、買い入れの対象となるが、
財政再建の進捗に関する審査が未決着の場合、審査を
無事に通過するまで適用資格が保留となる。

そのため25日実施の総選挙で、緊縮財政に反対する
ギリシャ急進左派連合(SYRIZA)が勝利すれば
ギリシャ国債が買い入れ対象から除外される可能性が
高まる。

SYRIZAは審査を完了せず、緊縮財政措置を
廃止する一方、債務に関しては債権団と
再交渉する方針を示しているためだ。

サマラス首相はテレビ演説で「本日のECBによる
決定は、1カ月で終了を迎える現行プログラムの
審査を終了しない限り、われわれは除外されることを
明確に示した」と述べた。