ECBの量的緩和、待つべきだった=オーストリア中銀総裁

オーストリア中央銀行のノボトニー総裁は22日、
この日欧州中央銀行(ECB)が量的緩和QE)実施を
決定したことに関して、既存の景気刺激策の効果の
見極めがつくまでもう少し待つべきだったのではないか
との意見を表明した。

ECBはユーロ圏経済の支援とデフレ回避のため、
国債買い入れ型のQEを3月に開始すると発表した。

これに対し、同総裁はオーストリアのORFテレビで
「これで実質的に、われわれに残された手段は
ほぼなくなったということに注意を払うべきだ。
こういう場合は非常に慎重になるべきだと考える。
個人的には、このプログラムについて考え、本当に
必要なのか(見極めるため)、もう少し待つことを
提案すべきだったのではないかと思う」と話した。

総裁はさらに「(QEの)即座の効果は、ユーロ安と
なって現れるだろう。それ自体は、オーストリア
とって好ましくない変化というわけではない」と述べた。