ギリシャ特例復活の可能性、支援合意なら=オーストリア中銀総裁

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーの
ノボトニー・オーストリア中銀総裁は5日、
ギリシャが国際債権団と新たな支援プログラムで
合意すれば、ECBはギリシャの債券を
オペ担保として再び受け入れる可能性が
あるとの考えを示した。

ニュースサイト、nzz.atとのインタビューで述べた。

ECBは前日、ギリシャ国債及び同国が
保証する証券について、オペ担保として
認める特例措置を11日から撤廃することを
決定した。

ノボトニー総裁はこれについて、規定に即した
措置とした上で、「今後の政治交渉の結果に
連動させる措置が代替策になっただろうが、
これはまさに理事会が望まないことだった」
と指摘。

「ECBが脅しの圧力を強め、政治的な条件を
課しているとの印象を与えるべきではない。
われわれにわれわれの規則がある。政治家が
対処することは彼らの仕事だ」とした。

その上で協議が進む中で新たな支援プログラムで
合意に達すれば「再び特例措置はあり得る」と述べた。

だが「われわれは協議には関与しない」とした。

また今回の特例措置の撤廃は「現時点では、
支援プログラムが成功裏に終わると
想定できないため」と語った。

一方で、総裁はギリシャの銀行がカウンターパーティー
ステータスを維持することが重要と指摘。

なぜなら昨年実施のストレステスト(健全性審査)で、
ギリシャ銀は資本規定を満たしていたからだと述べた。

ギリシャ政府が保証するギリシャ銀行の債券の
取り扱いについては「これはまた違う話だ。
すでに発表している規定により、政府保証を
通じて担保扱いしていた銀行債については
3月1日から担保から除外される」と指摘。

そのためギリシャ国債は2月11日から、政府保証の
銀行債については3月1日から適格担保から外れる
と説明した。