今年の米成長率予想3.2%に上方修正、雇用改善見込む=フィラデルフィア地区連銀調査

フィラデルフィア地区連銀が13日に公表した
四半期エコノミスト調査では、第1・、第2四半期の
米成長率見通しが下方修正されたものの、労働市場
状況が改善するとの見方から2015年通年の見通しは
若干上方修正された。

第1・四半期の成長率予想は年率2.7%と、
前回11月調査の2.8%から下方修正。

第2・四半期も3.0%と、3.1%から下方修正された。

ただ、通年の見通しは、3.2%と、
3.0%から上方修正となった。

雇用情勢関しては明るい見通しが示され、
第1・四半期の非農業部門雇用者数の毎月の
平均増加数は約26万9300人と、前回の
21万1200人から上方修正された。

第2・四半期も23万3800人と、
19万5400人から上方修正された。

1月に5.7%となった失業率は、第1・四半期末時点が
5.6%と前回調査の5.8%から改善。

第2・四半期末時点でも5.5%と、
前回の5.7%から改善が示された。

一方、物価上昇は抑制される
との見通しが示された。

食品・エネルギーを除くコア消費者物価指数
(CPI)上昇率の平均は第1・四半期が1.3%、
第2・四半期が1.7%と、ともに前回調査の
1.9%から下方修正された。

コア個人消費支出(PCE)価格指数の上昇率も
第1・四半期は1.2%と、前回調査の1.7%から下方修正。

米連邦準備理事会(FRB)は同指数の
2%上昇を目標に掲げている。

調査は39人のエコノミスト
対象に実施された。